乳がんは乳腺外科、あるいは外科で専門的に扱う場合がほとんどです。
検査は、視診と触診、さらにマンモグラフィが中心ですが、超音波検査(エコー)もよく利用されています。
■マンモグラフィ(まんもぐらふぃ)
乳房用のレントゲン検査で、早期乳がんの発見率を向上させた立役者といってもいいでしょう。乳房全体をプラスチックの板などでをはさみ、左右上下方向からレントゲン写真をとります。乳房のシコリだけではなく、石灰化像といって、シコリとして感じられないような小さながんの変化も捕らえることができます。この段階で発見できれば、乳がんもごく早期であることがほとんどです。それによって、乳房を残したままがんを治療することも可能になるのです。
残念ながら、まだ日本では乳がん検診にアメリカほどマンモグラフィが普及していません。検診は、触診や視診だけではなく、マンモグラフィの検査が含まれているかどうかを確認した方が安心です。
■超音波検査(ちょうおんぱけんさ)
超音波を発する端子を乳房にあてて、その跳ね返りを画像にするものです。痛みなどはなく、患者にとっても受けやすい検査です。超音波検査でも、自分ではわからないような小さな乳がんを発見することが可能です。
さらに、シコリや石灰化像などがんが疑われる兆候が発見された場合には、良性かがんかを判断する検査が行われます。従来、穿刺吸引細胞診、針生検(コア針生検)や切開生検が中心に行われていましたが、最近マンモトーム生検という検査法が登場し、注目されています。
■穿刺吸引細胞診(せんしきゅういんさいぼうしん)
注射針をシコリに刺して一部の細胞を吸引してとり、顕微鏡で細胞の形などを調べる検査です。患者さんの体への負担が少ないのが利点ですが、とくにシコリに触れないような小さながんなどは、この方法では診断できないことも少なくありません。
※ 針生検
少し太めの針(コア針)で局所麻酔をして、組織を取り出して調べる検査です。患者さんの体への負担が少ないのが利点ですが、病変が小さい場合は、何度も刺す必要があったり、場合によっては、診断がつかないこともあります。
■切開生検(せっかいせいけん)
乳房にメスで切開を入れ、がんと思われる部位の組織を一部とってきて、顕微鏡で調べる検査です。穿刺吸引細胞診や針生検で、確定診断ができない合に行われてきましたが、外科手術になるので、患者さんの負担が大きいのが欠点です 。
■マンモトーム生検(まんもとーむせいけん)
超音波やマンモグラフィで見ながら、疑わしい部分に針(マンモトーム)を刺して、自動的に組織の一部を吸引してきます。これを、顕微鏡で検査します。広範囲の組織がとれて、切開生検より傷が小さく、縫合などの必要がないのが利点です。とくに、シコリとして触れない小さながんや石灰化の段階のがんの診断に力を発揮します。
また、転移の有無を調べるには、胸や骨のレントゲン検査、CT、超音波検査、アイソトープ検査などが行われます。 |